手首の親指側には、親指を伸ばす働きをする腱
(長母指外転筋腱、短母指伸筋腱)があり、腱鞘炎をよく起こします。
幅広い年代に起こりますが、
中高年や
出産後の女性に多く発生します。
オーバーユース(使いすぎ)が最も多く、
日常生活動作・仕事・スポーツなどで腕や手をよく使う人に多くみられます(最近では
パソコン作業で発生することが多いです)。
手首の腫張(はれ)、痛み(物をつまむ、握る、タオルを絞る、子どもを抱く)、発赤、熱感など。
X線検査では骨に異常を認めません。問診・臨床所見が重要で、当院では問診・臨床検査を行った上で、腱の描出に優れた
超音波エコーで患部の観察を行っています。
保存治療(手術以外)と手術治療があり、保存治療が基本になります。
当院では、
患部の固定・腱や筋肉の緊張緩和・痛みの軽減・血流の改善などを目的に、
低周波治療・アイシング(冷却)・テーピング・装具療法・温熱療法・ストレッチング・マッサージなどを行っています。また、
はり灸治療も大変有効です。