腓骨神経は、下腿外側や足の甲の感覚を支配し、足首や足指を持ち上げたりする役割をしています。膝の少し下の部分では、腓骨神経は皮膚のすぐ下の浅い部分にあるため、圧迫を受けて神経麻痺を起し易い特徴があります。
同じような疾患で、橈骨神経麻痺(下垂手)というのもあります。
しゃがみこんだり膝を深く曲げて作業する(草ひきなど)、
足を組む、下腿を打撲・圧迫する(床、硬いものなど)といったことを長時間続けることで発生することが多いです。
下垂足・下垂趾(足首や足指を背屈(上げること)が出来ない)、段差でつまずき易くなる、下腿外側や足の甲のシビレ・感覚低下など。
保存治療(手術以外)と手術治療があり、多くは保存治療(手術以外)が行われます。
当院では、
神経機能の回復の促進に低周波治療・温熱療法・はり灸治療・運動療法などを行っています。また、下垂足・下垂趾を放置すると関節の拘縮(固まる)を起こすこともあるため、程度によって
装具固定・包帯固定・テーピングなどを行っています。