喘息というと、
「子どもの病気」という印象を持っておられる人もおられるかもしれません。
「小児喘息」も増加しているといわれますが、最近の特徴は「成人の喘息」が増加していることです。小児喘息を成人まで持ち越すことや、成人になって再発することもありますが、むしろ成人の喘息は
大人になってから発症することのほうが多いのです。
「気管支が狭くなる」ことで、さまざまな症状を起こします。その理由として、気管支周囲の筋肉(平滑筋)が収縮する、気道の炎症により分泌物が増える・粘膜が腫れてしまうといったことなどがあります。
その要因として、
ハウスダスト・ダニなどに対する
「アレルギー」、「気道が過敏」、「環境」などが挙げられます。
「環境」には、温度・湿度・気圧の変化、季節(季節の変わり目、梅雨)、空気(タバコ、大気汚染、匂い)、精神的ストレス、睡眠、食事、運動、過労などさまざまなことが関与します。
喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)、咳(せき)、痰(たん)、息切れ、胸が苦しい、チアノーゼ、
風邪をひくと息が苦しくなる、季節の変わり目・深夜・早朝に発作が出やすい、起坐呼吸(座って前かがみの姿勢をとって息をする)、肩呼吸(肩を上下させて息をする)など。
呼吸器科をはじめとした専門的な診察・治療が第一で、必要に応じてご紹介しておりますのでご相談ください。また、最近は自宅での自己管理の方法もずいぶん進歩しています(ピークフローによる測定、吸入ステロイドなど)。
当院では、アレルギーなどに対する
免疫力の改善、筋肉の緊張緩和(肩呼吸などで首・肩・背中などの筋肉が緊張することが多い)、
睡眠・精神的ストレスの改善などを目的に、
低周波治療・温熱療法・ストレッチング・マッサージ・はり灸治療などを行っています。中でも、
鍼灸治療は大変効果的です。